飛べない豚

飛べる豚の勇姿を見よ!!


「飛べない豚は、ただの豚だぜ・・・」 という名言がある。
これを昨日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に当てはめてみると、
守れない左SBは、ただの豚だぜ・・・」 
ってのが、一番初めに思い浮かぶけど、次に思い浮かぶのは、
ポロリとしちゃうGKは、ただの豚だぜ・・・・」。。


昨日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦を見て、拙者の中で氷解した疑義があった。
GKについてだ。
川口能活を重用するコインブラジャパンだが、
2失点目の「ポロリもあるよ」のみを見ての判断だけでなく、何故かしっくり来ない。
試合観戦後から考え始め、拙者が出した結論は、
楢崎正剛川口能活の起用は、逆なんじゃないかということだ。


トルシエジャパンのDFは、DFラインの勇気のある思い切った上下動により、
コンパクトな中盤を保ち、高い位置からプレスを行った。
必然的にDFラインの後ろには広大なスペースが出来るため、
万が一の場合には、GKの積極果敢な飛び出しが求められた。
W杯生本番では、当時の代表選手の自主的な判断により、
高い位置のDFライン一辺倒ではなくなったが、基本線は変わらなかった。
一方、コインブラジャパンのDFは正反対であり、DFラインの上下動を極力押さえ、
オフサイドトラップに頼らずに、低い位置に網を張ることである。
DF裏のスペースは狭まるため、GKの飛び出す能力・判断力の重要性は下がり、
確実なポジショニングと、シュートストップ能力が求められてくる。
02年W杯、トルシエが起用したGKは、楢崎正剛
現在のコインブラが重用しているGKは、川口能活
この起用は、逆ではないか・・・・という考えだ。


数年前の川口能活は長期海外観光中で出場機会に恵まれていない状態であり、
試合勘不足か何かはわからないけど、不安定だった。
コインブラになってからも、ウルグアイ戦で「ポロリ」を披露したっけ・・・)
その不安定さを嫌悪され、02年W杯の楢崎正剛起用になったのかもしれない。
代表での貢献度のみを判断材料とするコインブラは、
アジアカップでの川口能活の勇姿を忘れていないのだろう。
しかし、アジアカップでの川口能活はポジションミスによる失点が散見された。
アジアカップでの活躍の強烈な印象は、準々決勝ヨルダン戦のPK戦による。
持ち味である、前方のスペースを埋める守備を発揮していたわけではない。
コインブラジャパンのDFラインが低い位置に常駐しているため、
川口能活が大きく飛び出す機会は皆無に近い
そう考えると、コインブラジャパンのDFラインに川口能活を融合させるコトは、
非常に困難であり、プレイスタイルの相性は極めて良くないのではないかと思う。
宝の持ち腐れであり、
さながら、豚から飛行機を取り上げ、飛べない豚を作り上げているかの様に見える。


コインブラは、怪我から回復すれば楢崎正剛を起用して欲しい。
拙者的には、川口能活に比してポジションミスが少ないと、感じている。
(↑ミスが皆無なわけじゃ無いんだけど・・・)
川口能活を起用するなら、DFラインを上げてコンパクトさを保つべきだ。
ただ、DFラインを上げた場合・・・・・・
左サイドの“飛べない豚”のフォローが出来ないという超難問が出てくるのだが・・・



      〆



追啓:川口能活のポロリは、計算に入れておかなければならないコトかも・・・・・
   雨が降ってボールがぬれていたとか、バウンドが変わったとか、
   そんなの理由になりませぬ!!



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