経営と蹉跌と浮上の回顧

資源投資時期の見極めは難しいものですな・・・




サポティスタから入ったのですが、
J'sGOAL京都パープルサンガ梅本徹代表取締役社長の
インタビューが載っていた。

■【Road to J1〜2006 J1新規3クラブの過去・現在・未来〜】
京都パープルサンガ:梅本徹 代表取締役社長インタビュー

インタビュー自体は、特に面白おかしくも無く、新しい発見があるわけでもなく・・・
まぁ読んでも読まなくとも・・・・・といった内容なんですが、とある懐かしいコトを思い出した。
J開幕前のネタ閑散期なので、若干触れておこうと思う。


2年程前の『日経ビジネス』の「敗軍の将、兵を語る」というコーナーだった。
その刊に載っていたのは、石崎恒夫氏。京都サンガの前社長。
いまでは、内容の詳細をココで説明することは困難であり、
このサイト(URLリンク)で内容を垣間見ることが精一杯だろうか。


上記のリンク先では比較的冷静に分析をなされているし、
前社長本人の発言で無く、記者の筆によるトコロが大きいところも十分納得できる。
しかし、発言をストレートに読み続けると、
“笛吹けど踊らずだった”
と言っているような印象を受けた。
そもそも、その数年前の三浦知良への0円提示の騒動から悪評が漂っていたこともあり、
文章を読み終えた頃には、怒り心頭に発していた。


石崎氏の言いたいコトが理解できないわけでなかった。
自身の失敗を誌上で語る姿勢も、賞されて良い。
クラブ経営を健全化し、負債並びに親会社への依存度を低減せねばならないのは、
経営者としての極めて常識的な感覚だと思う。
ただ、ハードランディング過ぎた。
クラブの経営云々さえも矮小と映らざるを得ない状況に推し進めた。
天皇杯戴冠で、飛躍的に注目度が増した中での蹉跌は、
機運が高まりつつあった専用スタジアム構想すら霧散と化し、
京都に“蹴球”という文化を定着させる最大の機会を喪失したのだ。
結果論なのかもしれないが、京都における“蹴球”の最大の危機を招いたのだ。
雑誌の性質ゆえか。財表上の論点しか触れていなかったが、
石崎氏には、そのような視座が欠落していたように思えてならない。


02年の中盤から後半にかけての驀進は凄まじかった。
手島等を引き連れて某北のクラブに移ろうと画策していた木村文治を放逐し、
京都パープルサンガは、再浮上の道程にある。
あの当時の浮上スピードと比すと、あまりに遅く物足りない速度ではあるが、
確実な浮上を遂げているし、またあの驀進を・・・・・とも期待している。
勢い・機運・周囲を魅惑する攻撃蹴球等を喪失するという大きな蹉跌を乗り越え、
再びJ1で戦えることの幸せと責務を、非常に感じてしまった。。




   〆



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