壁越え ( 日本 vs 印度 )

日本代表オフィシャルイヤーブック 青き戦士たちの軌跡


【 日本 6 - 0 印度 】


諸事情により、自宅で深夜にVTR観戦。
試合開始前の周辺交通機関の混雑に巻き込まれておきながら、
煌々と輝くスタジアムを目にしていながら、いと悔し。。。


前半の消化不良・不満のブーイングも、必然の大勝。
生き残りをかけたアピールのラッシュで、少しは楽しめた試合になりました・・・・
といっても、相手国は所詮印度。
印度相手なのだから。4バックでも3バックでも2バックでも無問題。。
暫くは超えることが不可能な壁が両国間に横たわっている。
そういへば、一昨年のW杯一次予選では、中村俊輔の壁超えFKなんかで大勝したっけ。
印度相手にオフェンスをアピールできないようでは、代表に召集した側が間違いと言うもの。
“インドのベッカム”なんて名付ける以上の間違いである。
(↑まぁ、コレは日テレの創作なんでしょうが・・・・・)


アジアカップの予選とはいえ、印度相手に試合内容に云々は拙者には不可能。
ただ、感慨深いというか、観戦していて安堵を覚えてしまう。
従前より、アンチコインブラな拙者。
采配・起用等々を凌駕して最も評価できない点が、後年度への遺産を作らない点だ。
前任者トルシエは、ゴールデンエイジと称される世代にぶちあたる僥倖のおかげで、
若年世代選手の代表経験を蓄積させ、後年度へと残した。
さてコインブラは・・・??
アテネ後に若干の融合はあったものの、それはコインブラ自身の都合によるものであり、
自らが退任した後の日本蹴球代表については、無考慮であった。。
(大体、セレクター型(笑)の監督なのに、五輪にはノータッチだなんて・・・・)
翻って本日。
長谷部誠という浦和の希望、アテネ五輪とは縁の無かった大器の先発起用。
巻誠一郎佐藤寿人茂庭照幸・・・
こんな時期になって・・・という気もするが、コインブラの進歩・英断・理解には感謝したい。


さて、巻誠一郎の得点は長谷部誠の得点とカウントするが、とうとう佐藤寿人までが得点した。
(こんな書き方をすると佐藤寿人ファンにお叱りを受けそうだ)
昨夏の田中達也、年末の松井大輔・・・・そして今日の長谷部誠佐藤寿人・・・・
今後も彼らの競争は続いていくものであり、互いの切磋琢磨を期待したいが、
あれだけコインブラに重用され、世代で抜群の勝負強さを持つ大久保嘉人がA代表無得点。
加えて、技術・上背ともこの世代のアタッカーで群を抜く前田遼一もA代表無得点。
怪我や所属クラブの状況もあるが、一つの壁を越えていないコトは事実。
後年度のコトを考慮すると、彼らに早く壁を越えてもらいたいものであり、
このアジアカップ予選程度なら、彼らの世代に任せきっても良い気もする。


そして、怪我から復帰し、代表戦90分フル出場の壁を越えた久保竜彦
2得点は相変わらず立派だが、ボール非保持時の挙動不審も相変わらず。。
そのせいか、巻誠一郎の献身的な前線からのプレスや、
勇気を出してニアに飛び込み続ける姿には、大いに共感。
イビチャ・オシム翁の指導がよっぽど良いのだろうか?)
長谷部誠の代表初ゴール強奪も、ご褒美として認めたくなる働きでした。。


ところで、印度とコインブラジャパンの共通点がある。
それは、厳格な身分制度たるカーストが存続し続けていること。
ただ本場とコインブラジャパンとの相違点は、各階級の行き来が可能であることなのだろう。
来週水曜のボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合では、
カースト最上位のブラフメンたる海外組が多数参加。
最下層のスードラに位置する国内組の何人かが、放逐されてしまう・・・・
もうちっと、試してみたい・見てみたい選手はいるんだけど・・・・
身分格差の壁を超えるために、代表戦・リーグ戦を問わず、
残り4ヶ月の切磋琢磨に大いに期待したい。


そういへば、長いイタリアバカンスから帰国する柳沢敦は、
カーストの壁を越えた降格ってなコトになるんだろうか??
そして、平山相太カーストはどこに設定されているのだろうか?



       〆



追啓:安良城紅って、歌上手いですな。。
   ちょっと、歌詞(日本語の発音?)が危うかったが・・・



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