8年前 12年前

WORLD CUP FRANCE98―日本サッカー協会オフィシャル写真集


シュートの度に身をよじる観客・報道陣。
ちょっとした接触でも、激昂し小競り合い。
持久力の限りに走り回る、日本の救世主サルミーン。。
何気なく深夜のTVを見ていると、超熱の試合発見!!
ドイツW杯大陸間プレーオフ バーレーン VS トリニダート・トバコ です。


ライン際でせめぎあう両国選手を見つつ、拙者自身の中でもせめぎあう。
ドイツ杯のアジア枠4.5は、優遇されすぎとの意見がある。
バーレーンが勝利し、アジアの底力・現実を世界に見せ付けたい。
バーレーンの大陸間プレーオフ進出は、日本人審判団のミスジャッジによるもの。
トバコが勝利し、ウズベキが勝っていても同じ結果・・・なんてお茶を濁したい
 (↑あぁ、我ながらなんと腐った根性!?)
メキシコ人プロレスラーの様な体型のトバコ選手がCKからヘッドでゴール。
2戦合計でリードするトバコは、セオリーに忠実にカウンター狙い。
追いつきたいバーレーン選手が大歓声を受けて、走りまわる。
その後両チームは、所謂「アジア病」に罹患した様で、シュートがとにかく枠外へ。
しかし、1cmでも届かせようとするタックル。
自分のバランスを無視したチャージ。。
この様な試合に臨んだ選手・サポーターに嫉妬を覚えてしまう。
数時間前の単調な試合を思い出すと、羨望を覚えてしまう。。


試合終了も近くなり、ふと考える。
我々がこの様なA 代表試合を経験したのは、いつだったろうか?
2006ドイツW杯予選? 興奮はしたが、極めて順当に終わった予選だった。
2004アジアカップ?   反日感情溢れ無礼千万な中国蹴迷を黙らせたかっただけだ。
2002W杯?       開催国の責務とお祭りの狭間の出来事だった。    
1998W杯??      とりあえず出場に安堵しただけの大会だ・・・・・
やはり、1997年11月16日 ジョホールバル以来だろうか・・・・・・・・

日本は17日になったが、今日のプレーオフは、あの日付「11月16日」に行われていたのか。


ロスタイムの目安は2分だったが、約4分のロスタイムが終わる。
8年前のジョホールバルでの日本代表を髣髴とさせるトバコ。
疲労が吹き飛んだように、白色のユニに褐色の肌の選手達が歓喜で走り回る。
12年前のドーハでの日本代表を髣髴とさせるバーレーン
赤色のユニの選手達が倒れこみ、泣き伏せ、あるいは悄然と立ち尽くす。
こんな試合を経験したバーレーンは、きっと強くなるんだろうなぁ。。


観戦開始直後は、
「あぁトルコVSスイスが見たかった」
チェコVSノルウェーを放送してくれれば良いのに・・・」
なんて不届きなコトを考えていた拙者ではあったのに、
数時間前の中村俊輔の好展開、松井大輔A代表初得点の興奮を
一気に覚ましてくれた試合。
そういへば、作家の鈴木光司が深夜TVに出演してこんなことを言っていた。
「基本をコツコツ積み重ねると実力はUPする。
 しかし、失敗と紙一重の大冒険をしたほうが、何倍も実力はUPする。」
日本代表は基本反復のみで、大冒険的なコトが無いと思いませんか?
これが、伸び悩みの大きな要因では??


来年の大一番こそが、そのようなステージであることを望みつつ。。
(↑生本番前に、そんな舞台が有りゃ良いんだけどね〜)