決戦前夜

決戦前夜


確か、2001年のことだったと思う。
名古屋グランパスからジュビロ磐田に移籍してきた大岩剛は、
初めての優勝争いに精神的に緊張し疲弊していき、
優勝を決する試合の前日は眠れなかったらしい。
なのに、周囲のジュビロ磐田の選手は適度な緊張を保ちつつ、普段どおりで。
と、その年の優勝後にTVで大岩は語っていた。
明日、2005年のJリーグチャンピオンが決する。
優勝の望みのある5チームの選手はどんな気持ちでいるのだろうか?


森島寛晃は、5年前を思い出すのだろうか?
小林伸ニ監督は、自らと最終節との因縁をどう思うのだろうか?
大黒将志は、怪我を顧みず出てくるのか?
松波正信は、最高の花道を歩けるのか?
トニーニョ・セレーゾは、10冠目を手にし勇退するのだろうか?
森島同様、残り時間の少ない本田泰人の心構えはどうか?
田中マルクス闘莉王は、雪の新潟でもリスク承知で上がるのか?
田中達也は、自らの欠場を歯がゆく思うのだろうか?


オシム「ペーパーの計算上であり、優勝の可能性はない」と言うが、
自らの闘争心を隠すよう、そしてチルドレンの気負いを消すような心遣いとしか思えない。
果たして、本心はどうか?
阿部勇樹は、 念願叶い191cm 100kgの名将を胴上げすることが出来るのか?



小生の本音・希望。。。
可能ならば、ジェフユナイテッド市原・千葉に戴冠してもらいたい。
強い理由は無いんだけども・・・・
オシムの胴上げが見てみたいだけ。
この、畏敬すべきJ史上屈指の名将の涙が見たいだけ。


1試合でも直接対決があれば、さらに盛り上がったかもしれないが、
そんな明日を迎えられる選手・サポへの羨望だけが募る。
来年の優勝争いに、本年のJ2王者は加われるのだろうか?
(先ずは残留目標であり、遠い目標なコトは分かってはいるんだけど)
もし、そんな前日を迎えられたら・・・・・
大岩剛同様、眠れなくなるかもしれないなぁ・・・・・




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人の思いと書いて「偲」
人の夢と書いて「儚」
そんな思いをもつことは、時間を経ても辛くもあり、
時間を経てもそんな思いが存在することは、幸せなことでもあるんだろうねぇ〜。。