滑落

バルサとレアル―スペイン・サッカー物語


■Rマドリー、ルシェンブルゴ監督解任


宵の口、CXのマンデーフットボールを見たり、CATVで海外蹴球を見たり。。
ルマンの調子が落ちてきていたり、
中村俊輔の、相変わらずの好調ぶりであったり、
チェルシーバルセロナ横綱相撲であったり。。
そんななか、今節もRマドリーが大苦戦の辛勝。
とうとう、ルシェンブルゴ解任らしい。。


毎試合、生で90分間をまるまる観戦している訳ではないので、
試合の細部までは理解していない。
しかし、録画CATVから伝わってくるレアル・マドリーは、はっきりいって怠惰。。
“楽して勝てればよい”
“一生懸命やりたい奴だけやれば良い”
バルセロナに追いつけなくても良いっか”
てな印象を受けてしまう。
“勝つ気”が無いのではなく、“やる気”が無い。
しんどい思いをしてまで勝つ気が無い・・・といった方が、分かりやすいだろうか。。


ルシェンブルゴが監督になり、急速にセレソン化を始めたRマドリー。
かといって、何人ものブラジル人を抱えるわけにはいかないので、
丁度、競争原理が働かない数で飽和したと見える。。
競争原理にさらされたラウールは必死にあがき、ゴールから遠い位置取りとなる。
試合数を減らし、コンディションを維持したいジダンには都合の良いブラジル飽和。
すぐに腐るグティは、いつもどおり。
ベッカムも殆どプラスにならない守備に終始。、
まさしく負のスパイラル。。
以上が、蹴球素人である拙者が画面から感じるところである。


しかし、90年代前半にあれだけシステム・戦術に謹厳だったアリゴ・サッキは、
一体何をしているのだろうか?
拙者の近しいところでもRマドリーファンは存在する。
彼は、欧州チャンピオンズリーグの快進撃に歓喜し。
フィーゴジダンロナウドベッカムオーウェンの加入に胸躍らせていた。。。
それも以前の話。
今は、Rマドリーの壊れっぷりを楽しんでいるかのように見える。
一時期のインテルバルセロナの不甲斐なさを楽しんでいるかのよう。
前からのファンで、こんなスタンスってきっと多いかもしれない。。
つまり、持ち上げるだけ持ち上げたら、その後は突き落として叩いて楽しむ。。と。。
一時期のKINGカズバッシングしかり。NAKATAバッシングしかり。


ジェットコースターの様に、ジワジワ持ち上げ、その後の滑落を楽しむ・・・・・
やっかみはんぶんでもあるけど、日本人は結構好きなんだろう。
(拙者だって、元大河ドラマ主役の空中チョップを嘲って見てる)
日本代表や、ひいては日本の蹴球自体が、そうならないことを願ってやまないものだのぉ〜。。