ベンゲルの慧眼

稲本潤一2006カレンダー・・・・って今更ですが。。


■稲本潤一、先制アシストのロングパス(記事リンク)


「選手が活躍できない理由は、二通り考えられる。。
監督の使い方が間違っているか、選手に能力が無いかのどちらかだ。」
という、ヨハン・クライフの有名なセリフが有る。
拙者は、大のコンバート好き。
本日はこれを大前提に、お付き合い頂きたい。


週末のプレミアリーグで、稲本潤一が先制アシストを披露した。
右サイドを疾走し、40m程の長めのセンタリング → ゴール。
コレを見るに、もしアーセナルでもフルハムでも、カーディフでもどこでも良い、
稲本潤一を右サイドバックとして起用してくれていたら・・・・と思わずにいられない。
結果論的ではあるがアーセン・ベンゲルの慧眼を思い出す。


ガンバ大阪時代から、稲本潤一のフィジカルの強さを生かした前進力は凄まじかった。
それはトルシエの目に留まり、02年W杯での大活躍へと繋がるのだが、
その途上、コンフェデでゲストとして来日していたベンゲルの目にも留まった。
そして、アーセナルへと道が続くのは皆さんの既知のとおり。
当時のアーセナルは、パトリック・ビエイラが中盤を掌握し、稲本潤一如きが出る幕無し。
その稲本潤一が、日本人初の欧州CL出場を果たしたのは、右サイドバックだった。
右から格好のクロスを上げるのだが、リード試合の終盤。
キープが必須の場面でのセンタリングは、ベンゲルへの評価を落としたらしいが、
そのクロスは、今でも容易に思い出せるくらいに美しかった。


そもそも、ベンゲル稲本潤一を引っ張った理由は、フィジカルの強さである。
日本人選手の平均よりも体重があり、フィジカルコンタクトに強い。
名前は明かさないものの、もう一人の意中の選手より稲本潤一のほうが、
体の線が太かったからだという。(一説には高原直泰と言われていますが・・・)
体重を生かしたフィジカルの強さ。日本人屈指の前進力。そして美しいクロス・・・・
ベンゲルによる右サイドバック起用は、まさに理に適っていると思わざるを得ない。


昨年3月、W杯アジア最終予選イラン戦。
FKからのクロスからハシェミアンに先制点を決められた。
そこに居るべき加地亮は、直前のフィジカルコンタクトでバランスを崩し転倒。
加地亮駒野友一もフィジカルには強くない。
クロアチアやオーストラリアのパワープレイに耐えられるのか・・・・・??
と思料したとき、拙者の中では稲本潤一という選択肢が浮上してくる。
代表の中盤は最激戦区。
サイドバックでの稲本潤一の起用を試してみてほしい・・・・
というより試してみたかった。。
もはや、そんなモラトリアムは残されてないか。


残された時間での冒険は時間の浪費。ギャンブルの世界の話になってしまう。
生本番まで残り数試合の段階では、現行の熟成あるのみ・・・・
 ・混戦での突破期待 → 松井大輔のFW起用
 ・中長距離パスによる構築に期待 → 阿部勇樹を3DFの真ん中での起用
 ・中盤底の完全封鎖(02年の戸田和幸の様に) → 松田直樹ボランチ起用
 ・クロアチアの堅守対策 → 松井大輔大久保嘉人の両ウイング起用
 ・オーストラリアの放り込み対策 → 福西崇史の3DFの真ん中での起用
等々、試して欲しいコンバートは多数ある。
そんな拙者の指定な妄想を適えていただかなくとも良い。
今更の段階での無茶なコンバートは望まないので、
せめてせめて、平山相太の早期テストだけでもお願いしたい。。



   〆



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